ワインBAR・バル特集-2
その日に捕れた新鮮な魚が楽しめる
「ワインの国」とい意味のイタリアンダイニング
石川町 「オイノス」
「なんちゃって」なイタリア料理店には
絶対にしたくなかったんです
店名の「オイノス」とは、ワインを意味する古代ギリシャ語。
イタリアのことを「オイノスの国」と呼ぶこともあるんですよと話すのは、イタリア人の母親を持ち、自らも現地で育ったという、同店オーナーの松山登美(まつやま・とみ)さん。
名ばかりでなく「本場そのままのイタリア料理を楽しんでもらいたい」と、2012年の2月、JR石川町駅から歩いてすぐの場所にダイニング&バルをオープンした。
かつてサッカー関連の通訳をしていたという松山さんは、子どものころ食べていた家庭の味を日本でも提供したいと、一転して飲食の道を目指すことに。
そのとき感じたのは、当時ブームとなっていた、1万円前後もする「イタメシ」への違和感。
「素材が新鮮なら、余計な手を加えなくても十分おいしいはず」
リーズナブルでカジュアルなイタリア料理の原点に、改めて気付いた瞬間だった。
幸いにして神奈川県には、三浦半島の三崎漁港をはじめとした数多くの漁港がある。
こうした地の利について松山さんは、「毎日違った魚が入ってきますので、例えばイサキならグリル、ホウボウなら煮込みといったように、素材の持ち味を生かした料理が楽しめます」と話す。
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また、店内にある石窯で焼き上げたオリジナルピザも大好評。ほか、鎌倉野菜などをふんだんに使用した約50種類のメニューを提供している。
一方、「オイノス」のに語源であるワインにも力を入れ、常時約50銘柄を用意。同店にはソムリエが常駐しているので、料理にベストマッチのボトルを選んでもらおう。
見逃せないのは、イタリアの個性的な銘柄を月ごとに厳選した「マンスリーワイン」。「例えばシチリア産のワインなら、太陽の恵みが豊富なので、濃厚な味わいが特徴になっています」と、松山さん。
気に入ったボトルがあったら、特集している月が終わっても、引き続き取り寄せることが可能。
レンガや木など、温かみを感じさせる内装にもこだわりを見せる同店。そこには、食材に限らず「素材を生かす」というコンセプトが伺える。
「旬」を大切にするスタンスは、日本料理にも通じるところがある。本格的なイタリア料理店なのに、どこかなつかしさを感じるのは、決して偶然ではないだろう。
◆OINOS(オイノス)
住所/神奈川県横浜市中区石川町1-21 ホカリビル 1-A
TEL/045-228-9144
定休日/月曜日(年末年始・夏季休業あり)
営業時間
ランチタイム 11:30~15:00(L.O.14:00)
ディナータイム 17:00~0:00(Food L.O. 23:00)
アクセス/JR根岸線「石川町駅」より徒歩約1分