額縁に飾られたハンカチたち。
色鮮やかに、壁面に並ぶ。それままるで上質な絵画のように、芳醇な表現を醸している。そこはいわば「ギャラリー」。
ゴールデンウィーク特集2017「ハンカチーフ三千展」のご案内にてご協力いただいた、ハンカチの老舗ブランド、ブルーミング中西が運営する、ハンカチ専門店、
「ハンカチーフギャラリー」。
遊び心やアイディアいっぱいのハンカチが勢揃いした、とっても素敵なお店が、全国に4か所あります。
今回の記事では、横浜にちなんだ記事にて、ブルーミング中西株式会社にご協力いただき、ハンカチーフギャラリー横浜ジョイナス店を取材させていただきました。
奥行50センチメートルの店舗に広がる無限の可能性
なんと、ハンカチーフギャラリー横浜ジョイナス店、奥行50センチの、ほぼ壁面がスペースの、お店なんです。
扱うハンカチ同様、店舗そのものが、・・・薄い!
言うならば、ハンカチの特性を生かし、逆手にとった逆転の発想ですね。
取材をして、創意工夫と斬新なアイディアで、奥深い世界が広がっていることを知りました。
お店とハンカチは薄いけど、その中に詰まった遊び心と広がる夢は、無限大。決して薄っぺらではありません!
ハンカチーフギャラリーは、実店舗数、現在、全国に4店。
人形町店、アミュプラザ鹿児島店、東京ソラマチ店。そして、今回、当記事で取材ご協力いただいた横浜ジョイナス店。
http://www.handkerchief-gallery.com/
他店は一般的なフロアの形(箱型)なんだそうですが、横浜ジョイナス店は、ほぼ壁面部分が、お店スペースなんです。
※)ジョイナス地下1階、横浜駅より、天理ビル方面に続く通路左片側に、ハンカチーフギャラリー横浜ジョイナス店があります。
今回取材で、君波亜紀店長にお話を伺いましたので、ぜひご覧ください。
盛島 : こんにちは。今日はどうぞよろしくお願いいたします。早速ですが、ハンカチやお店について、またブルーミング中西の歴史についてもぜひ、お話聞かせていただけますか。
君波店長(以下店長と表示) : はい、よろしくお願いいたします。まずは、ほんの一部なんですが、弊社のハンカチを具体的にお見せしながら、お話進めさせていただきますね。
例えば・・・こちら。一見、忍者とお城が描かれた、いハンカチなんですが。
店長 : 端をゆっくり引っ張ってみますね。
店長 : 1人だったはずの忍者が・・・。出てくる、出てくる。
お城も、一城かと思いきや・・・。一城、二城、三城と・・・。
何と、折りたたまれて正方形だったハンカチ、実は横長だったんです。そして、1人だと思っていた忍者、全部で何人いたのかな?
なんて具合に、クイズになったり、遊べるんですよ。
盛島 : 楽しいですね。普通のハンカチだと思ったら、こんなカラクリがあったとは。これもらった子はびっくりだし、何といっても面白い。喜びますね。
他にも何か面白いハンカチありますか?
店長 : ありますよ。こちらはいかがでしょう。
(次から次へと、出てくる出てくる。店長は店頭に並ぶハンカチを惜しげもなく広げてくださり、楽しい作品の数々ご紹介くださいました。アイディアと夢の詰まったもの、機能性とおしゃれの両者を兼ね備えた目からうろこのハンカチなど。その一部を続けてご紹介いたします。)
店長 : こちらは、穴あきハンカチーフというタイトルなんですが、もともとお子様向けに企画された商品なんです。・・・が、今大人の女性にもそのデザインや遊び心がウケて、とっても人気なんです。
店長 : 四隅の一角に丸い穴が空いています↑(下左端)。↓(下右端)さて、どうなるんでしょう。
穴あきハンカチは、店長がデモンストレーションしてくださった内容を、動画に収めました。ぜひご覧ください。
穴あきハンカチーフは、ズボンのベルト通しなどにハンカチを通して、腰などにぶら下げて着用することができます。(穴の空いた部分に反対側の角を通します)
ハンカチを額縁に飾る発想。ハンカチーフギャラリー初の店舗、ソラマチ店の経験が、横浜ジョイナス店に活かされていた。
店長 : ハンカチは、普段たたまれて、ポケットやバックの中にしまわれているものですよね。でも本来は、一枚の布として見ても、ぜひお客様ご自身に、手に取っていただき、広げてみてもらいたい。そうすることで、ハンカチそのものの、美しさや感触、何より全体像がわかるんです。
だから、一枚の絵のように、あえてお店をギャラリーに見立てました。ハンカチを額縁に収め、壁に飾ってみたんです。
※)横浜限定のハンカチ。みなとみらいの景色がハンカチに描かれている。
※)こちらはパリ。凱旋門や、エッフェル塔が、風景の奥の方に見えますね。
※)夜のニューヨーク、マンハッタン。
このように、世界中の都市を描いたハンカチもあり、こちらのシリーズは、全9作品、9都市描かれているそうです。
盛島 : 横浜港で荷下ろしされた洋雑貨を人形町の本社に運び、販売したのが創業時の事業と伺っています。
店長 : はい、弊社は、創業から130年以上の歴史がありますが、創業当初は、欧米雑貨洋物商からスタートしました。繊維製品企画販売を主に行う現在も、縫製等、横浜の業者で製造されてたハンカチなど商品がお店に並んでいます。横浜ジョイナス店だけでなく、ブルーミング中西全体が、横浜とのかかわりが創業時から深いんです。
盛島 : 商品の一部には、伝統的な手染めの手法である、横浜手捺染で作られているものもあるとの事ですが。
店長 : ハンカチーフギャラリーでは扱っていないのですが、確かに横浜手捺染の商品を、一部弊社で取り扱っています。横浜手捺染の商品は、弊社のサイトでご覧いただいたり、お買い求めいただくことが可能です。
盛島 : ブルーミング中西は、本当に横浜とのかかわりが深いんですね。横浜手捺染については、別途横浜Viaggio記事としてご紹介したいと考えています。(横浜発祥、横浜伝統の特集記事を組む予定です。)その際は、ぜひ、またお話お聞かせいただければ、と思います。
ところで、君波店長からご覧になられて、ブルーミング中西って、どんな会社ですか?
店長 : 社員が何かにチャレンジすることは大事なこと、という社長の方針が、社内に浸透しているように感じます。思ったことは、なんでも言っていい。それが新しいアイディアを生む力になり、お客様に喜ばれる商品を作ることにつながるんだ、と。社長はじめ、会社にはそういう風土がしっかりと根付いていますね。
盛島 : とっても風通しがよく、生き生きとした感じが伺えますね。
店長 : そう思います。たとえば、スタッフは、現場で「アイディア帳」が渡されているんです。
盛島 : アイディア帳?
店長 : はい。アイディア帳(笑)。何か気づいたこと、思いついたこと、またお客様から言われたことなどを書き溜めて、本社に伝えるためのものです。
盛島 : すごい。現場の声が、きちんと本社に届き、活かされるんですね。
店長 : そうなんす。デザインもそうですし、一般的なハンカチに一ひねり入れて、ユニークな作品が生まれるのも、このような現場の声や、お客さまのご意見が届きやすいこともあるように思います。日々の事が生かされているのではないでしょうか。
では、他にもユニークなハンカチが沢山ありますので、ご紹介してまいりましょう。
ボタンが付いたハンカチなんですが、首の後ろで、ボタンを止めて、お食事時のナプキンになる、というものなんです。
ネックレスのデザインが、おしゃれな商品。
壁に飾られている一枚を、君波店長が手に取りました。
こちらは、動画でぜひご覧ください。
ドレープが出来て、ハンカチやナプキンというより、まるでスカーフかおしゃれなカットソーのようにも見えてします。
取材を通じて、ハンカチーフギャラリー、ブルーミング中西の、底力と、アイディア・楽しさのぎゅっと詰まったまるで、おもちゃ箱をひっくり返したかのように、広がる、夢いっぱいの世界に、すっかり魅了された一日でした。
なんて愛のある会社なんだろう。そんなことを思った次第です。
ぜひ、ぜひ、横浜ジョイナスB1のハンカチーフギャラリー横浜店に、足を運んでみてください。
ジョイナス地下B1マップ (マップ画像提供 : ジョイナスYOKOHAMA)
取材協力 ハンカチーフギャラリー横浜ジョイナス店
〒220-0005
横浜市西区南幸一丁目4番B1号 ジョイナス地下1階
電話 045-323-0505
営業時間 10:00~21:00
定休日 ジョイナス定休日に準ずる
ハンカチーフギャラリー横浜ジョイナス店スタッフブログ
※注:ネットショップの一部の商品のみ取り扱っております。また、横浜ジョイナス店ではオーダーメイド刺繍を承っておりません。取扱い商品に関しましては店舗へお問い合わせ下さい。
ブルーミング中西株式会社 http://www.blooming.co.jp/
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-5-1 TEL 03-3663-2331(代表)