アーティストインタビューVol.15 トータルビジュアルプロデューサーMANAMI

～『コネ無し、How toなし、それでもフリーランスで本を出版、テレビ出演』した私が伝える、自分の強みを見出すことの大切さ～　

アーティストインタビューVol.15 トータルビジュアルプロデューサーMANAMI記事

横浜Viaggioがスタートして３年目を迎える今回、2017年はこれまで以上に、地域との連携、アーティストインタビューに力をいれ、活発に活動や情報発信を行っていきたいと、考えています。

中でも、３月18日（土）に、BANKART1929（Kawamata　Hall）にて開催予定のイベントは、横浜Viaggioの兄妹サイトともいうべき、「女性・ビジネスライフスタイルに特化したサイト　Passione」（２０１７年９月開設予定）の、第１回特別イベントを開催ということもあり、地域の方々、特に横浜Viaggioにてご協力いただいている皆様のご来場、ご参加も多く予定されています。

プロフィール

１５歳よりモデルを始め、主に海外で活動、引退後転身。帰国後は、来日する海外芸能人のヘアメイクなどを担当。

モデル経験を活かし政治家、起業家、芸能人、ミスコン出場者や、百貨店組合、信用金庫、商工会議所、行政、企業向けにも、ヘアメイクのみならずファッション、姿勢など「内面を外見に表現する」「なりたいものと本人の素質に合わせる」ことをポリシーとした、「見た目に関する全てのプロデュース」を手がけるようになる。

化粧品メーカーへの製品開発コンサルティングや、台湾香港中国人のインバウンドに注力する日本企業への誘致コンサルティングや講演をする傍ら、自身も雑誌、ＴＶに出演。

また発売から３年経つも常にamazonで１０位以内にランクインしているロングセラー「メイクの超基本テクニック」（マイナビ）のほか、２０１６年３月に続編、こちらもロングセラーとなる「メイクの超基本と応用テクニック」を出版。（最下段に、メディア出演歴等、詳細を表示しています）

～『コネ無し、How toなし、それでもフリーランスで本を出版、テレビ出演』した私が伝える、自分の強みを見出すことの大切さ～

今回のアーティストインタビューでは、半年以上も前から記事掲載の準備をしていました。

Passione「魅せるを学び新しいステージへ」の特別講師として、また、３月18日開催の初のPassione特別イベントメーンパネラーとして参加予定の、トータルビジュアルプロデューサーMANAMI先生に、イベント案内も含めてお話を伺いました。

インタビューは、アーティストインタビューVol.13でもご協力くださったフォトグラファー日野友美子さんも同席で行われました。後半に３月18日イベントと同時開催・Passioneアート展について、日野さんに直接お話いただきます。

盛島　この度は、インタビューご協力、ありがとうございます。ようやくMANAMI先生をご紹介できる時が来たことに、心から嬉しく、今は少しほっとしています。（イベントはいよいよ１か月を切りました。大胆不敵にこれまで沈黙を守り、全く詳細を明して来なかったのですから・・・）

MANAMIさん　　どうぞよろしくお願いいたします。

盛島　　MANAMIさんにずっと伺いたかったのですが、もともとはモデル出身だそうですね。しかもお仕事のスタートが日本ではなく、海外だとか・・・。どんなご経歴ですか。とっても興味深いです。

MANAMIさん　はい。私は札幌出身なんですが、まだ15才の中学生のころ、札幌市内でとあるモデルエージェンシーの方にスカウトされたのが、モデルをスタートするきっかけです。

コレクション出演のモデルを多数抱えるエージェンシーだったのですが、出演予定のモデルさんがケガで出演できなくなったコレクションがあり、そのモデルさんの代役探しをしているときにたまたま目に留まった私に声をかけてくださったのだそうです。「いま、どちらにお勤めですか？」って聞かれました。２２、３歳だと思って声をかけたらしいですよ。どれだけ老けていたのか笑

当時はまだ中学生で、その後も札幌の高校に進学したので、しばらくは海外の仕事と札幌を行ったり来たりの生活でした。

盛島そうなんですか。中学生で、いきなり海外からモデルデビューを果たしたんですね。すごいことですよね。

それもコレクションといいますと、ようするに・・・。

MANAMIさん　ファッションショー出演です。実際には中学３年の春休みのスカウトで、厳密には高校生になってからショーにでましたが笑　アジアなんかのショーだとリハも含めて２，３日のものもあり、土日に弾丸で飛んで涼しい顔してまた授業を受けたりしていました。

盛島　札幌を離れたあとは海外で生活しながら、モデルのお仕事を続けられたそうですね。そして、メイクアップアーティストに転身されたんですね。モデルでしかも海外でお仕事をしてたことで、その成功が逆輸入のような形で今度は日本でメイクのお仕事で、今のご活躍がある、ということでしょうか。

MANAMIさん　いえいえ。海外での仕事を経て日本に帰国した、という意味ではある意味で逆輸入かもしれませんが、実際には順風満帆に簡単にうまくいくどころか、それまでのキャリアが「なかったこと」になってまったような、本当にゼロからのスタートで本当に苦しい時代がありました。

盛島　そうなんですか？　意外ですね。私はてっきり、モデルさんもされて、海外でのキャリアがある訳だから、日本でも引っ張りだこのスタートだったんじゃないかな、と想像してしました。

MANAMIさん　当然ですが日本には、活躍しているメイクアップアーティストは沢山います。それも日本でキャリアを積んで、ヘアメイク事務所に入られてしっかりとした地盤を固めている方々。それに引き替え、私は海外でのモデルの実績はあっても、メイクアップアーティストとしてもそうですが、日本で仕事していく上で何も実績がありません。ヘアメイク系の知り合いもコネもありません。仕事をする相手にとっては、海外でモデルをしていたことなどどうでもいいんです。その上、帰国した時はすでに３０歳を過ぎていてヘアメイク事務所にアシスタントでもかまわないとお願いしましたが、「使いづらい・・・」とお断りされました。

盛島　状況が、なんとなく見えてきました。それで、どのようにお仕事の機会を得てこられたんですか？

MANAMI さん　いつか成功すればいい、なんて悠長なこと言ってる場合ではないどころか、その時すでに、後がない（笑）本当なら、教える方のはずの年齢にさしかかっていましたので。

逆算で物事をしっかり捉え、考え、そしてどんどん行動していかないと何にも形になって行かないことを肌で感じていました。メイクの仕事についてはキャバクラのヘアセットをしたり、来日する海外モデルの撮影の受け入れをフリーランスでして食いつないでいました。いろんなことを考えた上で結論に至ったのが「自分にしかできないことって、なんだろう。」「自分の強みってなんだろう」ということです。自分にしかできないことを見出そう。そう思うに至ったんです。メイク以外でも、それこそモデルのキャリアを無駄にしないことってあるのかな？とも考えました。

盛島　自分にしかできない事・・・。MANAMIさんは、どんな結論に至ったんでしょうか。

MANAMIさん　３月18日のイベントでは、そこらへんについてもぜひお伝えできれば、と思いますが、

『本来の自分にあったメイクや服や所作を見つける。』これがとっても大切なんです。まずは自分のことをよくわかっている方、というのも意外になかなか存在しないのです。

それを伝えていこう。そう思いました。それには、自分なりの伝え方の大切さも、含まれています。

トータルで、その人をプロデュースできるようにすること。これが自分の強みだと、そう思ってからは新聞社関係のウェブコラム連載などがしたくて営業メールをたくさん先方に送りつけたりするようにして、連載を勝ち取り、その後本も自分で営業して出したい出版社から出したりもしています。

盛島　そうだったんですか。すごい。

MANAMIさんそれからもうひとつ。私にしかできないことの特徴としては、男女関係なく「理論的に」「具体的に」伝えることをモットーとしているところ。

雑誌やテレビなどのメディアでも、曖昧な表現や、ニュアンスでものを伝えたりすることが世の中多々ありますが、私はあまりしません。企業の研修の機会に呼んでいただく際も、大勢の方々を前に、マナーについてや接客で大切なことなど説明する事が多いので、特になんですが、数字やデータで見せることも取り入れてセミナーを行ったりします。接客業の方に向けて、爪の長さは何ミリ、カラーコンタクトの大きさが何ミリ、ヘアカラーのレベルが何レベルまでなら良しなのか、口紅をくり出すのは何ミリなのか、も具体的に伝えます。具体的な数字を知ることで、それはなぜなのかも、自分がセーフなのかアウトなのか、わかりやすくなりますよね？ご依頼いただく現場ごとに「ＴＰＯ」や「許される範囲」というのが違うので、その辺も踏まえて客観的に見て納得いただけるようにしています。

ニュアンス、って、感じられるけれど、いざ行動に起こすときに発信者の意図を組めているか、と考えると個々で解釈が違うところがあるということもありますよね。企業研修などでは当然ながら男性が受講者である場合も多いのですが、男性はロジカルに伝えるとすぐ理解する方が多いです。

日野さん　そうなんです。MANAMI先生のメイクレッスンの特徴は、本当に論理的で具体的なんですよ。それがまたわかりやすいんです。

MANAMIさん　ありがとうございます。個人の方への提案として特になんですが、自分の肌やパーツに似合うもの、表現する方法を見つけること、ＴＰＯに合わせたメイクを施し相手に良い印象を与えることを総合的に提案できることが大切だと思っています。ビジネスでここ一番の商談があったり、初めての方とのお顔合わせの機会だったり。婚活だってかまいません。

セミナー講師の専門家や、政治家、芸能人、もちろん一般の方と、さまざまなジャンルの方がいらっしゃいます。そして企業や行政など団体。

盛島　子育て中の女性の方、はいかがでしょうか？ご家庭に入られている方や、何か事情があって、メイクから遠ざかっていらっしゃる方へのメッセージもいただければ、と思います。

MANAMIさん　はい。子育て中の女性の再就職支援セミナーで講師も経験しています。日常的に、結婚してご家庭に入られた方のメイク指導も多く行っていますし、ご高齢の方や、ご病気で外出が難しい方が、ほんの少しでも化粧を施して気持ちが晴れたり。そういうメイクが何より自分自身の心に大きな効果があることも、この仕事に携わらせていただいて、いろいろと感じるところがあります。

メイクって、ビジネスにだけ、必要なわけではないですよね。女性は特になんですが、多くの方が毎日関わっていること。

海外生活やミスコン、ミセスコンで学んだことも含めてですが、私は、女性にはさまざまライフステージがあり、多様に生き方が存在すると思っています。お仕事をしている人は、忙しかったりしてメイクなんて本当はしたくない、と思っている方も多いだろうし、ママだって忙しい。メイクをした顔に子供が触れることも心配だったり。でもきれいになりたくないわけじゃないのです。日常、社会に触れる機会が少なくなりなかなか自分に手をかけることもできない状況の方、メイクから遠ざかっている時期の方もいらっしゃって当然だと思います。いろんな生き方をしている女性たちが集まって、自分の中にある垣根を取り払って、新しい世界を知ったり、今より少し視野が広がるきっかけになる、そんなお手伝いが出来たらいいな、と。アラフォーになった今、専門家として、妻として、そしてひとりの女性として感じています。

「一緒に仕事をする方や、過ごしてくださる方に恥をかかせないようTPOに合わせてヘアメイクだけでなくファッション、姿勢、話し方を整えること」を難しくなく、身近に感じてもらって、出来そうなことを実践してもらうこと、こそがとても大切な仕事だと私は思っています。

地道な作業の積み重ね。華やかさ、派手なものを打ち出すのではなく、より自分らしく、ビジネスや、暮らしに役立てる、「自分自身の底上げ」のお手伝いなんです。

小さなお子様をお持ちの女性は特に、行くところも限られていて、自分を後回しになりがちで、大変なのもよくわかります。ぜひ３月18日のセミナーでは、お子様を連れて、ご参加いただけたら、と思っています。

※）当日は、保育スペースを設置して、お子様連れの方もお気軽にご参加できるよう、準備しております。

セミナーでは、ポイントメークや立ち居振る舞いなどデモンストレーションを取り入れて、皆さんがすぐに実践できる楽しいイベントになればと考えています。

『コネ無しハウトゥなし、フリーランスで本を出版、テレビ出演する方法』もお伝えいたします。

ご自身の青写真に、出版やテレビ出演などがある方には、参考にしていただけるのでは、ないでしょうか。

盛島　MANAMIさん、貴重なお時間ありがとうございます。セミナー、とても楽しみにしております。

セミナーの内容は、アーティストインタビュー後日談として、ご報告も兼ね、改めて詳しくご紹介させていただきたいと思います。

MANAMIさん　はい、ありがとうございました。３月18日私自身、とても楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

盛島　日野さん、Passioneのイベントにふさわしい、すごい先生をご紹介くださって、本当にありがとうございます。

日野さん　ありがとうございます。Passioneにぴったりな先生ですよね。多くの方にMANAMI先生を知っていただきたいと思っていたので、本当に３月18日のイベントの実現、嬉しいです。